いつまで経っても他人行儀

2006.04.24 → 鳥目のメモリアル
あなたが通う、都立きらぬき高校には、ひとつの伝説があります。
いつの頃からか、グズグズの男の子達が言い出した伝説……。

『卒業式の日――校庭の隅にある大きな樹の下で座禅を組んで瞑想していると、女の子から告白されたつもりになれるんじゃねえの……?』

卒業式の日、はたしてあなたは伝説の樹の下で、学校のマドンナから告白されたつもりになれるだろうか!?


【遊び方】

このゲームは脳内恋愛シュミレーションゲームです。
ゲームは卒業式当日から始まります。ろくに友達もおらず、女の子と喋ったこともなく、楽しみといえば放課後の教室で女子の机に卑猥な落書きをするだけだったあなたの高校生活……。けれど、今日ばかりは違います。あなたは伝説の樹の下で座禅を組み瞑想をすることによって、失われた三年間を取り戻し、学校のマドンナと恋仲になった気にもなれるのです。
今から、あなたには三年間の高校生活を、設問形式で擬似体験して貰います。設問の答え方次第で、あなたの中のマドンナのあなたに対する高感度が上下します。
頑張ってマドンナの高感度を上げて、最終的に告白された気になりましょう!

注意:余りにも酷い答え方をした場合は、即座にゲームオーバーとなります。あなたは目が覚めて、しょんぼりしながら家に帰らなくてはなりません。気をつけましょう。


【スタート】

『一年目……出会い』

入学式の日、高校生活への期待に胸を膨らませながら、校門から校舎へと続く道を、あなたは爛漫に咲き誇る桜を見上げながら歩いています。
すると、桜に見惚れていたあなたは、突然桜の陰から飛び出してきた女性とぶつかってしまいます。
「キャッ!」
その衝撃で、相手の女性は尻餅をついて倒れてしまいます。
あなたは「ス、スイマセン……大丈夫ですか?」とおどおどしながら、女性を助け起こします。
「こ、こちらこそゴメンなさい……急いでいたものだから……お怪我はありませんか?」
そう言って立ち上がった女性を見て、あなたは落雷に打たれたような衝撃に全身を貫かれます。
春風に舞う、サラサラの髪の毛、まるでルビーのような瞳、桜の花びらが張り付いたような唇……。
可憐という言葉を体現したような彼女に、あなたはひと目で恋に落ちてしまいます。
彼女こそ、後に学園のマドンナ的存在となる、胸岸滑子(むねぎしぬめこ)その人でした。

――――――恋愛クエスチョン!―――――――

あなたは、なんとかして彼女とお近づきになりたいと考えます。
様子から察すると、彼女も同じ新入生。どうやら入学式が開かれる体育館へと向かっていたようです。
さて、あなたはこの後、彼女にどのような言葉をかけますか? 次の三つの中から選んで下さい。

A、「あの……新入生の方ですか? 僕もなんですが、良ければ一緒に体育館まで行きませんか?」

B、「あの……新入生の方ですか? 僕もなんですが、良ければ匂いを嗅がせて貰っても良いですか?」

C、「あの……匂いを嗅がせて貰っても良いですか? 後、その後で僕の制服をビリビリに破いて貰っても良いですか?」

[彼女のリアクション]


Aを選んだ場合。


〈高感度マイナス2〉


Bを選んだ場合。


〈高感度マイナス16〉


Cを選んだ場合


〈一発アウト〉
幾等脳内の世界とはいえ、やり過ぎです。
しょんぼりしながら座禅を解き、家に帰ってファミコンでもやりましょう。


『二年目……下校』

胸岸滑子との出会いから一年が経過し、あなたも二年生になりました。
気が付くと、滑子は学園のマドンナ的存在となっています。彼女の周りにはいつも取り巻きがおり、遂には親衛隊のようなものまで出てくる始末。
けれど、あなたは彼女と付き合うことを諦めていません。折を見てはじっと凝視してみたり、勇気を出して休憩時間にじっと凝視してみたり、一日中じっと凝視してみたり、様々な手法を駆使して彼女にアプローチをかけます。
そんなあなたの努力が実を結んだのか、彼女もあなたのことを「名前は良く知らないけど……確か同級生の一人?」くらいには考えてくれているようです。

そんな時、あなたに願ってもないチャンスがやってきます。
あなたがいつものように一人で下校していると、普段は常に親衛隊や女友達と一緒の滑子が、たった一人で前方を歩いているのを発見。どうやら彼女も帰路についているようです。
あなたは小走りで彼女の元へと駆けより、駄目もとで「い、一緒に帰らない?」と持ちかけます。
すると、思いがけず「まあ、別に良いよ。家、直ぐそこだし」という返事を貰います。

――――――恋愛クエスチョン! 下校モード―――――――

(下校モードは高感度を大幅に上げるチャンスです。短い設問が続きますので、バンバン答えて滑子の高感度を上げましょう)





滑子「○○君は、得意なスポーツとかってあるの?」

A、「サッカーとか好きかだよ」 
B、「テニスの王子様とか良く読むよ」 
C、「特にないけど、握力は人並みにあるよ」 
D、「何でそんなこと聞くの?」

(各、A→プラスマイナス0 B→マイナス9 C→マイナス2 D→マイナス10)



滑子「最近、わたしガーデニング始めたんだ」

A、「へえ、何作ってるの? トマト?」 
B、「へえ、何作ってるの? シャーマン?」
C、「僕も最近始めたよ。ええっと……ガーデニング?」 
D、「何でそんなこと言うの?」

(各、A→プラスマイナス0 B→マイナス4 C→マイナス8 D→マイナス10)



滑子「○○君って、休みの日は何してるの?」

A、「筋トレとかしてるよ」 
B、「ネットアイドルのホームページとか見てるよ」
C、「筋トレしながらネットアイドルのホームページとか見てるよ」
D、「何で休日限定なの?」

(各、A→マイナス2 B→マイナス5 C→マイナス12 D→マイナス10)



滑子「そういえば、文化祭まで後少しだね」

A、「そうだね。僕、文系だから頑張るよ」
B、「そうだね。僕、文化祭って大好き。母親の次くらいに大好き」
C、「そうだね。あっ、そういえば、君って、おっぱいの形とか勝手に想像されても大丈夫な人?」
D、「そうだね。でも、何で文化祭のことを突然持ち出すの?」

(各、A→プラスマイナス0 B→マイナス5 C→マイナス14 D→マイナス10)



滑子「あっ、家に着いたみたい。それじゃあ、また明日学校でね」

そう言うと、滑子は目の前にあったお洒落な家の中へ入っていきました。

――――――――――終了―――――――――――

この時点で、滑子の高感度がマイナス20を越えてしまったあなたは、残念ですが、滑子の中で「爪のささくれ」「電車で前の座席に座った小太りの男子高校生のニキビ」等と同程度の存在になってしまいます。恐らく、二度と彼女に言葉をかけられることはないでしょう。
しょんぼりしながら座禅を解き、家に帰ってアニメのDVDでも見ましょう。


『三年目……始めてのデート』

高校生活も遂に三年目に突入。思えば、この二年間は本当にあっという間でした。丁度、現実世界に置き換えると5分くらいのあっという間さ加減です。
さて、二年間の努力の甲斐もあり、滑子とあなたの関係性は非常に良好で、驚くことに、二回に一回はあなたの苗字を間違えずにちゃんと呼んでくれるまでになっています。
これは最早付き合う一歩手前なのではないか……そう考えたあなたは、勇気を出して、滑子をデートに誘ってみる決意を固めます。

―――――恋愛クエスチョン! デートモード――――――

(デートモードは推理形式で話が展開して行きます。滑子の発する台詞や行動などから、彼女の微妙な心理状態を読み取り、デートを上手くリードしていかなくてはなりません。推理に失敗すると、滑子から「腹筋が爆発して死ね!」などの暴言を吐かれ、即座にデートは終了となってしまいます。注意しましょう。うまく最後までデートを続けることが出来れば、高感度が30ポイントも加算されます。頑張って滑子をメロメロにしましょう!)

[1]
先ずは、デートに誘う場所を決める必要があります。滑子が休み時間に友達と交わしていた台詞を盗み聞き、彼女がどこに行きたがっているのかを推理しましょう。

滑子「わたし、最近あそこに行きたいって思ってるんだ……ほら、あの、ゆう……ゆう……何だっけ? 凄いエキサイティングな場所……」

推理のヒント:「ゆう」の二文字から始まる場所で、デートスポットの定番だよ!(解答制限時間、5分)

――答え:有名人の家。

(遊園地、有人宇宙ステーション、郵便局、自宅、などの答えを出したあなたはドボン! 滑子から「筋肉という筋肉が全部千切れて死ね!」と暴言を吐かれてしまいます)

[2]
有名人の家へ誘ってみたところ、滑子は目を輝かせてOKの返事を出してくれました。
しかし、誘ってはみたものの、あなたに有名人のツテなどあろう筈がありません。仕方なく、ネットで情報を収集してみたところ、「Mr,ムー」というマジシャンが「十二万円を払えば、自宅を開放してくれる」という情報を入手します。十二万円は痛手ですが、仕方ありません。あなたは次の日曜日、滑子と二人で、Mr,ムーなる人物の家へと出かけます。

さて、このMr,ムーの家へ辿り付いた直後、あなたは滑子に対してある行動を取らなくてはなりません。
では、以下の滑子の台詞を参考に、あなたがその時に取るべき最も適切な行動を推理してみてください。ちなみに、以下の台詞はMr,ムーに出会った直後に飛び出したものです。

滑子「……何こいつ……キモイんだけど……」

推理のヒント:謝罪の時に用いる、頭を地面に押し付ける行為だよ!(解答制限時間、12分)

――答え:土下座。

(それ以外の行動を起こしたあなたはドボン! 滑子から「そのマジシャンと一緒に死ね!」と暴言を吐かれてしまいます)

[3]
あなたが間髪入れずに土下座したお陰で、滑子も「まあ、来ちゃったものは仕方ないわよね……」と、多少は落ち着いた様子です。
しかし、Mr,ムーというマジシャンが、頼んでもいないのに「女子高生と接して叔父さん少々あがっておりまマジック」(手で額をピシャリと叩きながら、顔を真っ赤にするマジック)なるものを始めたため、折角収まりかけていた滑子の機嫌は再び悪化。
このままでは、折角のデートが台無しになってしまう……! そう思ったあなたは、Mr,ムーに十二万円を渡すと、滑子を連れて即座にその場を後にします。

帰り道……滑子は一言もあなたに対して口を利こうとしません。あなたが幾等謝罪の言葉を口にしようとも、滑子は無視を決め込み、スタスタと駅を目指してしまいます。
デートは失敗か……そう思われた直後、事件が起こります。

「よお、姉ちゃん、可愛いね。どこ行くの? 暇なら、俺らと一緒に遊ばねえ?(モノポリーで)」

突然現れた、見るからに不良と思しき四人の男が、滑子に対して声をかけて来たのです。
滑子は男達を無視して進もうとしますが、彼等はその進路を体で強引に阻みます。
「おいおい、無視すんなよ。どうせ暇なんだろ? だったら、少しくらい俺らの相手してくれたって良いじゃねえか……」
「辞めて下さい」
滑子は抵抗しますが、男達は円陣を組むような形で、彼女を包囲します。
「そうツンツンするなよ。ちょっとだけ。なっ? ちょっとだけ。ちょっとだけ俺らと付き合えよ」
「本当に、辞めて下さい……」
滑子は、そういうと振り向いてあなたを見ます。その表情は明らかに助けを求めています。
しかし、男達は見るからに屈強で、モノポリーも上手そうです。非力なあなたが勝てる見込みはありません。

さて、あなたはこの場面を一体どのようにして切り抜けますか? 現実的な方法を考ましょう。

推理のヒント:現実とは、時に残酷なものだよ!
(解答制限時間、5分)

――答え:傍観。

(不良と戦う、などの非現実的な答えを出したあなたはドボン! 滑子から「弱者は顎が外れろ!」と暴言を吐かれてしまいます。しょんぼりしながら座禅を解き、家に帰ってたまごっちの世話でもしましょう)

――――――――――デート終了―――――――――――

この後、滑子はたまたま通りがかった空手青年に助けられます。
そして二日後……滑子はその空手青年と付き合うことに。
あなたが傍観した直後は「眼球が脳にめり込んで死ね!」と暴言を吐いていた滑子も、しばらく経った後、きっかけを作ってくれたあなたに感謝してくれるようになります。
〈高感度プラス30〉


『そして……告白』

長かった三年間の高校生活も遂に終わりを迎える日がやって来ました。
卒業式の日、早めに学校へとやって来たあなたは、例年よりもずっと早めに咲いた桜の木々の下を歩いています。

そういえば、滑子と出会ったのも、丁度この道だったな……。

あなたはそんなことを思い出します。
この三年間、あなたは実に様々な出来事を経験しました。その殆どは、滑子との想い出です。

入学式の日、不安そうな表情だった滑子――。
休み時間、友達と楽しそうに笑う滑子――。
下校の時、さようならと寂しそうに笑った滑子――。

滑子と過ごした時間の記憶が、あなたの中にまるで洪水のように溢れ出します。

生徒会に立候補した滑子。鍵っ子を自認する滑子。ニキビが潰れた滑子。曼陀羅の上の滑子。白目を剥く滑子。水木しげるが大好きな滑子。ブログの更新をサボる滑子。鉛筆を自分の爪で削る滑子。骨折する滑子。複雑骨折する滑子。万引きで捕まる滑子。両親が失踪した滑子。担任の両目を潰そうとする滑子。AMとPMの区別がつかない滑子。コックリさんで突き指をする滑子。デスマスクを作る滑子。そして……あなたの方を見てにっこり笑う滑子。

滑子の恋人にはなれなかったけれど、その記憶の全てがあなたにとっては掛け替えのない宝物なのです。

……End

――――――――――――――――――――――――
(この時点で滑子の高感度がプラス35を超えている場合は、下に進んでください)
――――――――――――――――――――――――

卒業式の後、校門へと抜ける道を、あなたは爛漫に咲き誇る桜を見上げながら歩いています。
すると、桜に見惚れていたあなたは、突然桜の陰から飛び出してきた女性とぶつかってしまいます。
「キャッ!」

その衝撃で、相手の女性は尻餅をついて倒れてしまいます。

「ス、スイマセン……だ、大丈夫です……か……」

あなたは反射的に謝りながら、相手の女性を見て驚きの声をあげます。

「ぬ、滑子ちゃん!?」

そこにいたのは、胸岸滑子でした。

「イタタタタ……えへへ、○○君とぶつかるなんて、入学式の日以来だね」

「ご、ごめんね、ボーっとしてて……」

あなたは、滑子を助け起こします。

「ボーっと? 何か考えてたの?」

「う、うん……僕も入学式の日のこと考えてたんだ。丁度、こんな風に桜が咲いてたなって……滑子ちゃんと出会ったあの日……」

沈黙するあなたと滑子。
あなたはなんだか急に気恥ずかしくなり、言葉を探します。

「そ、そういえば、滑子ちゃんは? 何をそんなに急いでたの? あっ、彼
氏と会う約束してるとか?」

あなたは、滑子が空手青年と楽しそうに笑い会っているのを想像して、少しだけ胸が痛むのを覚えます。
けれど、滑子の返答は意外なものでした。

「えへへ……彼とは別れちゃったんだ」

滑子は悪戯っぽい表情を浮かべます。

「ど、どうして!?」

驚くあなたに、滑子は落ち着いた様子で言います。

「うん、わたし、気付いちゃったんだ。自分の気持ちに。自分でもずっと気付いていなかった、自分の気持ちに……」

「自分の……気持ち?」

「うん。そしたらね……そしたら、もう彼とは付き合えなくなっちゃった」

あなたは、何と言って良いのか解らずにうろたえます。そんなあなたを尻目に、滑子は言葉を続けます。

「それでね、今はその気持ちを、ある人に聞いて貰おうと思って、急いでたんだ」

「じゃ、じゃあ、こんなところで僕と話してる場合じゃないんじゃないの? 急いでその人のところに行かないと……」

「ううん、もう良いんだ」

「ど、どうして? 僕のせいで、もうその人帰っちゃったとかなの? だとしたら、ご、ごめん……」

「ううん、違うの。もう、見つけたんだ、ちゃんと……」

滑子はあなたの顔をじっと見つめます。

「そのある人っていうのは、○○君なんだ」

「えっ!? ぼ、僕?」

「うん」

あなたはへどもどしながら滑子を見ます。

「聞いて貰えるかな? わたしの気持ち……」

あなたは、黙って頷きます。
滑子は一度目を瞑ると、一度小さく息を吐きます。そして、目を開くと、静かにこう言います。

「わたしね……わたし……○○君のことが……」




True Love……End……

―――――――――――――――――――――――――

コングラッチレーション!
遂にあなたはマドンナから告白された気になりました!

これでこのゲームはおしまいですが、これからもあなたの現実は続いていきます!
ゲームクリア後は、しょんぼりしながら座禅を解き、家に帰って暗い表情でインターネットでもしましょう。

そして、一日500回くらい当ブログ「いつまで経っても他人行儀」を訪れ、お気に入りに登録し、自サイトのリンクに追加し、同じ記事に500回ずつくらいトラックバックし、知り合い500人にこのブログを紹介し、僕の講座に500万円ずつくらい振り込みましょう。

おしまい。
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(22:20) その他 / トラックバック(0) / コメント(5) /
2006.04.10 → 閉じ匣
精神的な意味合いで申しますならば、僕は貴族に他ならず、それは高潔なる意思のもと、他者と群れることを拒み、孤独を愛で、ひとり優雅に休日を家屋の中で過ごし、「うん、別に友達とかいなくても全然平気」みたいなことを、鏡に映る己の虚像にボソボソと語りかけている辺りからも推察出来ようかと思いますが、しかし今は出会いの季節、春――流石に、貴族階級である僕であろうとも、多少は人を恋しく思うというもの。

でありますから「友達欲しい……マジで友達欲しい……」と、まるで熱病に冒されたように呟く毎日を、僕はここ数日過ごしておる次第でありますが、よもや貴族である僕が大衆に迎合出来よう筈もありませんし、他人と接しますと「体中が痒くなる」という、貴族、あるいは自閉症の子にありがちな病気が発症いたしますゆえ、現実問題として友達を作ることは難しく、後、僕はどっちかっていうと後者なんじゃ? という可能性も、一概には否定出来ません。

でも、そんな、貴族改め自閉症の僕だって、友達と青春を謳歌したい! という思いは留まらず、他人と接する度に体中が痒くなるのだって、痒み止めの塗り薬を体中に塗る、それが駄目なら、裏地に針状のものがびっしり付いた衣服を着る、などの対処法を用いれば何とかなるのではないか……青春は一度きり。いつまでも孤独が好きだとか、そのようなことを嘯いてばかりはいられない……よーし! 友達作るぞー!

斯様な思考を経て、僕はこの春、遂に友達作りに動き出そうかと思っておる次第ですが、では、友達の定義とは何か? と、言葉遊びが大好きな僕と致しましては、この際その辺りを明瞭にさせておく必要がありますので、今さっき、卑猥な単語のみに赤丸がなされております辞書を引いてみましたところ、友達とは「一緒に勉強したり仕事をしたり遊んだりして、親しく交わる人」という結果が出ました。

なるほど、一緒に遊ぶ人が友達なのか……。……おや? ということは……? ひとり遊びが大好きな僕の友達は、すなわち僕自身に他ならず、青い鳥とは良く言ったもの、驚くなかれ、僕は気付かぬうちに、実は既に僕という友達を獲得していたのです! やったー! これで僕も「休日は何してるの?」なんてどうでも良い質問を誰かから受けても「友達と遊んでます」なんて答えることが出来るぞー!

という訳で、僕にも遂に友達が出来ました。彼ったら、たまにニヤニヤしてて気持ち悪いし、発する言語の八割が卑猥な単語で形成されてて気持ち悪いし、裏地に針がびっしりついた衣服を着ていて気持ち悪いけれど、それは僕にだって多少そういう節はあろうかと存じますし、そもそも僕は別に、気持ち悪い・気持ち悪くない、という観点で友達を選んでおらず、あくまで「友達」という言葉の定義に従った結果、彼と友情を育むことになったのであります。

後、多少気持ち悪いくらいの方が、相対的に僕が引き立つという打算も少々ながらあったことを告白して、今回は話を終わろうかと思っておりますが、最後に一言述べさせて戴きますと、別に僕は狂っておりませんし、狂ってるのは世界の方ですので、どうぞその辺りは誤解の無きよう、よろしくお願い致します。好きな言葉は「自分」でーす!
(00:08) 日記 / トラックバック(0) / コメント(7) /
2006.04.03 → 最強列伝
自慢では御座いませんが、僕は今まで肉体的な意味での戦闘に負けたことがなく、二十一年と少し生きて来て、その戦績、未だ無敗。少なくとも僕の周囲におきまして、僕は地上最強の生物を自認しており、その強さは昆虫に例えると「カブトムシ」、アルフィーのメンバーに例えると「高見沢俊彦」、スナック菓子に例えると「カラムーチョ」であると言える訳でして、以上の比喩を垣間見るだけで、僕がいかに屈強な人間かが推し測れるだろうかと存じますが、とにかく僕はすんごい強い訳でして、ちょっと本気を出せば、片手で地球を粉々にすることだって、あるいは可能なのであります。
ちなみに、くだんの夢想は、ほぼ毎日、就寝前に僕が布団の中でニヤニヤしながら行なっておるものですので、なるほど、中々のリアリティーがあるのは自然、むしろ現実のことなんじゃねえの? と僕自身錯覚してしまう程ですが、僕はこの地球を愛してますので、実際ぶっ壊したりは致しません。どうぞ御安心下さい。ただ、最近、わたくし諸事情で街中で野グソをする羽目に陥ったのですが、その時は誰かに見つかったら、即座に地球をぶっ壊せるようなポーズは取ってた。という、以上の面白エピソードについて、僕はこれ以上語るつもりは一切御座いませんが、ひとつだけ言えるのは、如何に強者であろうとも、人間追いつめられたら、その尊厳をかなぐり捨てて、何でもやる。

さて、地上最強であります僕の人生は、必然的に戦いの連続であり、僕は今まで数多の男達と激烈なる戦いを繰り広げて参った訳ですが、強者の発するエネルギーというものは計り知れぬもの――僕と死闘を繰り広げた彼等は、死して尚、僕の中で生き続けており、実際に僕の体組織の三割近くは、彼等によって構成されていると言っても過言ではありません。目を閉じれば今も、激闘を繰り広げた彼等の雄姿が我が胸を去来し、その灼熱の如き熱き生き様に、僕は滂沱の涙を流さずにはおけません。

――力を欲し、力を得、そして力によって自らを滅ぼした男。

――平和を愛したが、己が宿命により、戦いに身を焦がし散った男。

――暖かくなってきたからと調子こいて、薄着で寝て、風邪を引いた男。

今回は僕が出会ったそんな列強者の中でも、特に思い出深い男達を選りすぐり、皆様に「実録! 僕が出会ったつわもの達」という形式で、紹介して行きたいと思います。どうぞ皆様も、彼等の生き様に涙して下さい。
ちなみに、つい先程「地上最強」とかタイピングしてた折、ふと死にたくなるという、強者にありがちな自己破壊の衝動に駆られましたが、僕の中に住まう男達が「生きろ……お前は俺らの分まで生きろ!」と仰いましたので、何とか思い留まりました。

―――――――――――――――――――――――――

『強敵№1:胸に七つの乳首がある男――憲次郎』

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【データ】
・僕が十七歳の時に闘った男。
・「YURIMARI」のユリ派かマリ派かで僕と喧嘩に。
・胸に七つの乳首を持つので、プールの日は見学する。
・末っ子気質なので、片付けは苦手。
・七つの乳首を巧みに操り、僕を誘惑した。

【必殺技】
乳首ダイナマイト(自分の乳首を爆発させる技。相手はビックリする)

【名台詞】
「後、もう三つくらい乳首が欲しいなー」

―――――――――――――――――――――――

『強敵№2:愛に殉じた男――信二』

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【データ】
・僕が十八歳の時に闘った男。
・アニメの女性キャラに恋していた。
・ちょっと歩くと息切れするし、漫画本より重い物は持てない。
・現実の女性に話し掛けられると卒倒する。
・二次元に生まれ変わろうとして、自ら命を絶つ。

【必殺技】
グランドクロス(胸の前で十字を切り、相手に不幸があるよう、神様に祈る技)

【名台詞】
「旧来の恋愛感情なんてものは、所詮は動物としての最終目標である“生殖”のための手段に過ぎない。けれど、二次元の女性に対する恋愛感情は違う。交わることはかなわず、更には触れることすら出来ない彼女達に対して、僕――あるいは僕達――は決して何らかの見返りを求めない。そこにあるのは、ただただ純粋なまでの、高度に結晶化された恋愛感情だけだ。つまり、この場合における恋愛感情は、恋愛行為そのものが目的であり、そこに他の要素が介入する余地は一切ない訳で、これは極めて高尚な行為であると考えられ……あっ、ごめん、アニメが始まるからまた後で!」

―――――――――――――――――――――――――

『強敵№3:俺の名前を言ってみろ――雅義』

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【データ】
・二ヶ月程前に闘った男。
・昔の事故で脳味噌が剥き出し。手作りのマスクで保護している。
・直ぐに自分の名前を忘れる。自分の名前の聞き方は偉そう。
・信二をアニメ好きにしたのは、実はこいつ。
・手に持った銃でダウジングを行ない、それを生業としている。

【必殺技】
含み針(口一杯に針を頬張る技。見ていて痛々しく、思わず目を逸らしてしまう)

【名台詞】
「ふ、不発弾があるぞー!」

―――――――――――――――――――――――――

以上はあくまで一例でありまして、まだまだ紹介し切れないくらいに、僕が出会った剛の者は存在します。
スペースの都合上、それはまた別の機会にでも紹介したいと思いますが、思えば僕は本当に沢山の男達と出会い、戦い、そして勝利を収めて参りました。ただ、そんな僕ですら、実は最初から屈強だった訳では決してなく、全ては弛まぬ鍛錬、不断の努力、そして何よりも強敵との出会い、後、思いつき? の賜物――そう、僕は決して神の寵愛を受けた人間ではなく、皆様と何ひとつ違わない凡人、凡夫だった訳でして、苦心惨憺の果てに「最強」を勝ち取った人間なのであります。これはつまり、当ブログを御覧の皆様にだって、地上最強の座を狙うチャンスは充分にあるのだということを、ここに示唆しておる。

……いつか、皆様が僕の眼前に立ちはだかる日が来ることを楽しみにして、地上最強の生物であるわたくし、本日は筆を起きたいと考える所存ですが、最後にひとつだけアドバイスさせて戴きますと、紙とペンがあれば強敵には幾等でも出会うことが可能ですので、どうぞご参考までに。後、当初考えていたこの話の落ちは「地上最強の生物も便意には勝てなかった」だったということも、どうぞ併せてご参考までに。
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