皆さん始めまして! 僕の名前は江戸川コマン! 三十九歳の少年探偵さ!
今日はこのブログの管理人さんの代わりに日記を書くことになりました!
タイピングには不慣れなため、至らない部分もあるかと思いますが、元気一杯頑張らせて戴きますので、どうぞ宜しくお願いします。
――えっ? 管理人のびんちゃんさんはどうしたのかって?
おやおや……不可解ですね。
僕は、今さっき「管理人さんの代わりに日記を書くことになった」とは言いましたが、その管理人が「誰なのか」とは言ってませんよ。
あなたは、何故このブログの管理人が「びんちゃんさん」だと知っていたのですか?
――答えはひとつしか考えられません。
それは――あなたが今回の事件の犯人だからですよ!
犯罪は何も生まない……そう、悲しみ以外は……。
ちなみに、びんちゃんさんは極度の鬱病に陥っているそうで、「痴女に襲われたい……美味しいカニが食べたい……出来ることなら痴女にカニを口いっぱい詰め込まれたい……」と呟き、部屋の隅で一日中三角座りを決め込んでいるそうです。痴女募集中だそうです。
itumadetattemotaninngyougi@yahoo.co.jp まで。
歳は三十九歳! 心はいつだって少年時代!
真実はいつもひとつ……! 基本的にいつも独りぼっち……。
その名はコマン! 名探偵コマン!
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さて、僕は名探偵だけあって、今まで様々な難事件に遭遇してきました。
天下に名立たる名探偵と言いますと、金田一耕助、明智小五郎、シャーロックホームズ、エルキュール・ポアロ、御手洗潔、中善寺秋彦、L、等など様々に挙げられますが、これらは全て僕が解決した事件を基に創作された名探偵であると言っても過言ではないのです。
昨日も、身体中にメンソール入りのリップクリームを塗りたくり、全身が凄いスースーする状態のまま、いっちょストリーキングでもやったろかい! と全裸で外出したら、さっそく殺人事件に遭遇して困ってしまいました。なぜって、早く家に帰らないと、僕の好きな声優が司会をやっているラジオ番組が始まってしまう状態だったからです。
しかし僕は天才的な閃きで、瞬時に事件を解決してみせたのです!
では、一体その事件とはどのようなものだったのか……。
以下にその時の状況を記してみますので、皆さんもこの不可解な犯罪の犯人を推理してみて下さいね!
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『名探偵コマンからの挑戦状』[アイドルコンサート殺人事件]【犯行現場】
アパート「コムロギャルソン」の一室。
「コムロギャルソン」は年代物のアパートで、建築法など一切無視したように、隣にある同様の年数を経たアパートと、ほぼ密着した状態で建てられている。
そのため建築の段階から部屋には窓がない。

【死体発見時の状況】
死体が発見されたのは昼の二時過ぎ。
管理人の老婆がマスターキーを使って部屋に入ったところ、死体を発見。
管理人の証言では、扉にはしっかりと施錠がなされていた。
【被害者】
田中 康夫(21)近くにある大学に通う学生。
アイドル研究サークルに所属。
アイドルが何よりも好きで、アイドルのポスターを見ている時だけ、生きていると実感出来ていたらしい。
身長を自由自在に伸ばしたり縮めたりすることが出来る特殊能力を持つ(最長で367cm、最短で120cmになれる)ことから、別名「伸縮自在の康夫」と呼ばれている。
遺体で発見された時は身長178cmだった。
殺される前日に近くの大き目のアパートに引越しをしていた(鍵も返却済み)
なぜ前のアパートの部屋で死んでいたのかは不明。
遺体の状況から、死後半日程度が経過していると考えられる。
ダイイングメッセージなどは特になし。争った形跡などもなし。
最後に生存が確認されているのは、前日に行なわれていた「モストデンジャラス娘」というアイドルグループのコンサート会場において。
【容疑者】
容疑者として浮かんだのは、コンサート会場へ一緒に行っていた下の三人。
飯島 益男(22)田中康夫の先輩で、同じアイドル研究サークルに所属。
アイドルが何よりも好きで、アイドルのDVDを見ていれば飲み食いしなくても一ヶ月は生きることが出来る。
自由自在に胃液を吐くことが出来る特技を持っており、別名「胃液の飯島」と呼ばれている。
念動 力男(21)田中康夫の学友で、矢張りアイドル研究サークルに所属。
アイドルが何よりも好きで、宇宙の中心に存在するのはアイドルだと考えている。
超能力(サイコキネシスやテレポーテーションなど、物を動かす力に特化している)を自在に操ることが出来ることから、別名「サイキックの力男」と呼ばれている。
ミッチェル・小林(21)田中康夫の親友で、スイス人と日本人のハーフ。当たり前のことながらアイドル研究サークルに所属。
アイドルが何よりも好きで、名前を「アイドル・好き男・小林」に改名しようか、「ミッチェル・アイドル・好き男」にしようかで迷っている。
赤面症を隠すため、いつも凄くリアルなマスクを被っているので、別名「マスクマン・ミッチェル・小林」と呼ばれている。
【証言】
飯島 益男の証言
「田中が死んじまうとはね。驚きましたよ、本当に。田中は良い奴でしたよ。ちょっと身長が伸び縮みするし、内蔵が腐ったような匂いがするから気持ち悪かったけど。えっ? 田中の最後の様子? うーん……そういえばあの日は何だかいつもとちょっと様子が違ったなあ。妙に静かだったっていうか。ほら、あいつ、身長を伸ばしたり縮めたり出来るでしょ。出来るんですよ。で、あいつ、興奮してる時は決まって身長が伸びるんだよね。普段のコンサートだと、だいたい3.5メートルくらいになってるんじゃないかなあ? でも、あの日は何だか普通の身長だったんだよね……。170か180cmくらいだったかな? コンサートに夢中であんまり覚えてないけど。まあ、身長が高すぎても気持ち悪いってことに気が付いたのかもしれないけどね。神聖なるアイドルの前な訳だし、良い格好がしたいじゃない。丁度良い身長でコンサートに臨もう……って思ったのかもね。分かんないけどさ。おかしな点といえば、それくらいかなあ……。……俺? 俺は普通にコンサートを楽しんで、その後家に帰って昨年のコンサートのDVDを見てたよ。ところで探偵さん、何で全裸なの? 胃液吐いちゃうよ、そんな格好されたら。ピュー。あっ、ほら、吐いちゃったよ。まあわざとだけど。」
念動 力男の証言。
「まさか田中が死ぬだなんて……今でも信じられません。あいつは、本当に良い奴で、僕が超能力者だと告白しても、まったく嫌な顔ひとつせずに、今まで通り付き合ってくれたんです……。そりゃあ、まあ、身長が伸びたり縮んだりするのと、内臓が腐ったような匂いがするのが若干うざかったけど……。でも、あいつは誰かに恨まれたり、殺されたりするような人間じゃないんですよ! ……えっ? コンサート当日の田中の様子ですか? ……そういえば、身長がいつもより低かったなあ。後、何だか妙なことを言ってましたね。『俺は今日生まれ変わるんだ』とか何とか。言葉の意味は良く分かりませんけど。……僕ですか? 僕はあの日は、コンサートが終わってから、直ぐにテレポーテーションで家に帰りましたよ。それからは、ずっとアイドルと結婚出来る黒魔術をおこなってました。えっ? 超能力が使えるなら黒魔術なんて要らないんじゃないかって? 探偵さん、残念ながら超能力は人の心までは動かすことが出来ないんですよ……」
ミッチェル・小林の証言。
「……田中は本当に良い奴でしたよ。ハーフでマスクマンの俺に、アイドルの素晴らしさを教えてくれたのは彼なんです。……あんな良い奴が死ぬだなんて、今でも信じられません。身長が伸びたり縮んだりするし、キモイって言ってる人も多かったけど、あいつはそんなことを気にさせないくらいに優しい奴で……えっ? 田中の最後の様子? うーん、身長が普段より低かったっていうことくらいしか……あっ、そういえば、コンサートが始まる前に、何だか変なこと言ってましたね。『最近、変な奴につきまとわれて困ってる』とかなんとか……。身長を自由自在に操れる特殊能力を持っているから、たまに身長の低い奴から嫉まれたりはしてたみたいだけど……。……コンサートの後ですか? 普通に家に帰って寝ましたよ。……マスクですか? マスクは、家に帰ったら脱ぎますよ。ええ、蒸れますからね。意外と通気性が悪いんですよ、このマスク。全裸の探偵さんなら、この気持ちも解るんじゃないですか?」
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一体、田中さんを殺した犯人は誰なのでしょう?
胃液の飯島? サイキックの力男? マスクマン・ミッチェル・小林? それとも……?
頑張って犯人を当ててみてね!
正解者には当ブログの管理人、びんちゃんさんのガサガサした膝の皮膚をプレゼントしちゃうぞ!
(答えは四日後くらいに発表しちゃうぞ! お楽しみに!)
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『身長』