いつまで経っても他人行儀

2014.10.14 → アメリカ行った気がした日記
今年の夏、僕は外出らしい外出は殆どせず、休日ともなればクーラーの効いた涼しいお部屋でダラダラし続けるだけだったのですが、人間の素晴らしいところは無限の想像力がある所だと僕なんかは思っておりますので、そういう観点からすると僕は今年の夏、アメリカ旅行に行った気がするので、その日記を書きたいと思います。

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セイン・カミュの母国であり、デーブ・スペクターの母国であり、そして何よりもあのケント・デリカットの母国であるアメリカは、とても自由で、ワイルドで、そしてスリルに満ちた国だった気がします。具体的にどの辺りが自由で、ワイルドで、スリルに満ちた国だったのか、という克明な説明描写をおこなうのは、実際にアメリカに行っていないのでなかなか難しいものがありますが、とにかくそんな雰囲気がアメリカにはある気が致します。
アメリカ映画――特にアクション物の類――を観ていると、アメリカでは日常茶飯事的に銃をぶっ放したりしているし、男女のティーンは直ぐにインモラルなことをし始めるし、全体的に登場キャラが流暢な英語を喋ってて怖いし、その辺りの刷り込みが、自由でワイルドでスリルに満ちた国アメリカ、という印象を僕に抱かせているのかもしれませんね。

ところで僕の普段の生活圏は、最寄り駅の半径2キロ程度であり、可能なら一歩もお外へ出たくない、家の中で人生の全てを完結していたいと思っておりますので、もしも現実にアメリカ旅行などしようものなら、飛行機の移動だけでくたびれ果てて、空港に着いて早々に「もうお家に帰りたい……」と弱音を吐きまくっているだろうと思うのですが、実際に行っていないアメリカ旅行だと、そういう肉体的な疲労とは無縁ですので、実際にアメリカに行っていないというのも、何も悪いことばかりではないのではないかと思うのですが、その辺り皆様はどのようにお考えあそばすでしょうか?

さて、そんな疑問を投げかけている間に、僕はワシントンだかニューヨークだかオクラホマだか、まぁどこか良く知りませんが、大きい括りでアメリカの空港に着くと、先ずは腹ごしらえだと手近なレストランに入り、アメリカらしいでっかいステーキに齧り付いてお腹を膨らませるのではないかという気がします。
それから後は、自由の女神像だとか、ホワイトハウスだとか、ニューヨークの街並みだとか、そういった観光名所を疲れない程度にブラブラと散策し、お土産のタペストリーを買い、ハリウッドとか何かその辺りでは、クリント・イーストウッドなどの有名な俳優さんが街中を歩いているのを見て大興奮。勇気を出して写真を一緒に撮って貰って、思わずにんまりするのではないかという気がします。

ところで、こうやって「アメリカ」という単語をずっと見ておりますと、何となくその文字列が妖怪の「垢舐め」を想起させる気がしてくるから不思議です。
アメリカとアカナメ――
かたや【自由で、ワイルドで、スリルに満ちた国】
かたや【古めかしいお風呂場で垢をペロペロしている妖怪】
本来決して交わる筈のないこの二つの概念は、文字列の類似という共通項によって、まるでクリソツな双子のように、僕の中で違和感なく同居を始めるのでした。

さて、アカ……アメリカ旅行も三日目くらいに差し掛かって参りますと、僕のアメリカ知識は貧困この上ないので、そろそろ特に何もすることが無くなって来るんだろうなぁと推測されます。既に何度目かの登場となる自由の女神像はお腹一杯で視界の隅にも入れたくないでしょうし、あんなにも僕をにんまりとさせたハリウッド俳優との写真撮影も、自慢する友達が一人もいない僕にとっては余り意味がないような気がしてきますし、ちょっと外出したら外人ばっかりで何だか気分が滅入ってきますし、こうなったら後はホテルに籠って、お風呂場の垢をペロペロする位しかやることがなくなるのではないかという気がします。
ただ、お風呂の垢をペロペロするにしても、綺麗なハリウッド女優が入った後のお風呂場の垢なら、三日位は飽きずにペロペロすることも出来るかと思いますが、実際のそれは自分自身の入った後の奴なので、残念なことにペロペロ出来ても半日が限界なような気がしますので、僕はこの辺りで帰国の決意を固めるんじゃないかなぁという気がします。

帰国の途では、きっと様々な思い出が脳裏を走馬灯のように浮かぶんじゃないかなぁと思います。
自由で、ワイルドで、スリルに満ちた国、アメリカ。
セイン・カミュ、デーブ・スペクター、ケント・デリカットの母国、アメリカ。
自由の女神などの有名な観光名所がある国、アメリカ。
ハリウッド俳優がうようよいる国、アメリカ。
クリソツな国、アメリカ。

大体3泊4日か6泊7日、あるいは2週間くらいの工程だったような気もする今回のアメリカ旅行は、僕の胸に様々な思い出を刻み込んだような気もしますし、そうでもない気もします。
この辺りの胸に迫る感じは、やはり実際に行っていないぶん、実際に行ったことのある人に比べると弱いのかもしれません。

しかし実際にアメリカ旅行に行ったことのある人は、まず旅行費用としてお金が凄いかかってるし、帰ってきたらクタクタになってるし、気づいてないだけで一発や二発くらいは銃の発砲を受けているかもしれないし、クリント・イーストウッドだと思って一緒に写真を撮った人はただのホームレスかもしれないし、英語で何言ってんだか解らないのを言いことに現地の人からずっと卑猥なことばっかり言われていた可能性もあるし、とにかくデメリットも一杯あるので、アメリカ旅行に実際に行った人と、アメリカ旅行に実際は行ってないけど行った気がしている僕とを比較すると、最終的には何だかんだで、同点、ということになるんじゃないかという気がしますが、その辺り皆様はどのようにお考えあそばすでしょうか? 是非、ご意見お寄せ下さい。待ってま~す!
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