いつまで経っても他人行儀

2008.12.02 → フィギュアを作ろう!
世の中には数限りないフィギュアが存在しますが、その殆どは自分にとって興味のないものばかり……なかなか自分の欲しいフィギュアって存在しなかったりしますよね。
そんなときは一体どうすれば良いのでしょうか? 元SMAPメンバーの森君のような気持ちで一生過ごせば良いのでしょうか?
……いいえ、決してそんなことはありません。
我々人間には『手』という優れた器官が存在します。無いならば作れば良いのです!
お金が欲しいなら働けば良いように、存在しないなら作ってしまえば良いのです!
……えっ? 僕? 僕は、まあ働かずにお金が欲しいです。どうしても働かないと駄目だっていうなら、自分の膝頭を撫でているだけでお金が貰えるような仕事がしたいです。そんでカニが食べたいです。デザートにハーゲンダッツも欲しいです。

今日は僕と一緒に、皆さんもフィギュア製作にチャレンジしてみましょう。

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【STEP1:作るフィギュアを決めよう】

先ずは自分がどんなフィギュアを作りたいのかを決めましょう。
想像こそが全ての始まりです。

好きな漫画やゲームのキャラクターでも良いですし、全くのオリジナルキャラクターを作るのも良いでしょう。美少女フィギュアを作りたいスケベなあなたは、まったく困ったものですね。

ここでもし、どんなフィギュアを作れば良いのか悩んでしまうようでしたら、カニを食べてめっちゃテンションが上がってる僕のフィギュアを作れば良いでしょう。今の季節ですと、一万円も出せば二キロ程度のカニが買えますから、それを購入して僕へ贈りましょう。後は僕の顔なり身体なりを適当に想像すれば良いでしょう。繰り返しになりますが、想像こそが全ての始まりなのです。

(ちなみに今回、僕は漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる、「ハーヴェスト」というスタンドキャラクターを作ります。知らないという人は、漫画を全巻購入し、荒木先生を尊敬しましょう。恐竜が滅んだのは何故か? それは彼らが尊敬という概念を知らないトリ頭だったから)


【STEP2:資料を集めよう】

具体的に作りたいフィギュアのイメージが固まりましたら、次は資料を集めていきましょう。
資料は作りたいフィギュアのキャラクターによって様々に考えられますが、例えばコミック本や画集、写真集などが考えられるでしょう。お金をかけたくないのならば、ネットの力を駆使しても良いかもしれません。
フィギュアは360度すべてのアングルから鑑賞可能なものですから、キャラクターの全方向がしっかりと理解出来るよう、沢山の資料を集めるのが良いでしょう。

ところで、STEP1でカニを食べてる僕のフィギュアを作ることにしたあなたは、いくら探してみても資料を集めることが出来ずに困っているのではないでしょうか? 先程は適当に想像して貰えば良いなどと述べましたが、やはり資料が欲しいと思うのが人情というものですよね。
そのような方々に向けまして、何と今回! 特別に十万円を出せば僕の生写真を購入することが可能となっております!

当然フィギュア製作が容易なように、360度あらゆるアングルから撮った写真をご用意しています。
更に顔の表情も、「無表情」「卑屈な笑顔」「舌打ちをしている顔」「仄暗い自身の心の淵を覗き込んでいる時の顔」「ダルそうにジャンプを呼んでいる時の顔」「親に説教されて表面上は反省しているふりをしている顔」「新垣結衣と付き合っているという設定で一日を過ごしている時の顔」「おすまし顔」など様々なものをご用意しておりますから、自分の好みにあったフィギュアを作ることが可能です。

御希望の方は件名に「写真希望」と記入したメールをお送り下さい(写真は一枚につき十万円で、びた一文負けません)


【STEP3:絵を描こう】

資料が集まりましたら、次は作りたいフィギュアの大きさをイメージしながら、キャラクターの絵を紙に描いていきましょう。
資料を見ながら出来るだけ丁寧に、前面、左右、背後の様子を描き出します。その他、ディティールの細かい部分は、解りやすいように別途描き出しておくと便利です。

この描き出しの作業を経ることによって、キャラクターの立体的なイメージを掴むことが出来ます。
また、描き上がった絵はフィギュアの製作時において、設計図としての役割も果たします。

081203_1047~0001
(出来るだけ丁寧に描くのがフィギュア作成のコツ)


【STEP4:材料を用意しよう】

フィギュアを製作するには幾つかの材料が必要です。
では一体どのようなものが必要なのでしょうか? 各自ネットで情報を収集してみましょう!
(オススメ検索サイトはGOOGLEです)


【STEP5:絵の大きさにあわせてパーツを作ろう】

材料が集まりましたら、いよいよフィギュアの製作がスタートです。
ここからは僕が実際にフィギュアを製作した際、調子に乗って撮った写真を交えて解説していきます。
先ずはSTEP3で描きだした絵の大きさにあわせて必要なパーツを作成しましょう。

ハーヴェスト 絵コンテ
(絵の大きさにあわせて、「ハーヴェスト」の手足と尻尾を製作)

大きさの微調整や、ディティールの追加は後ほど行ないますので、ここでは大体の形を作っていきましょう。手足などの細い部分は、針金などの材料を芯として使用すると製作が容易です。

ハーヴェスト 骨組み前
(体を含めて全体のパーツが完成)

ところで、この胴体と手足がバラバラになっている写真を見ると何かを連想しませんか?
そう――食べる前のカニです。
カニが生体からバラバラに向かうのに対して、フィギュアがバラバラから完成に向かう、というのは真逆のベクトルを指しているようで、何とも興味深いですね。
僕がカニにここまで強い執着を抱くのは、この辺りの事象が関係しているのかもしれません。それとも美味しすぎるからなのかもしれません。


【STEP6:微調整を行なおう! その一】

では、その美味しさの秘密とは? それはプリッとした身の歯ごたえと、とろけるような舌触りが同時に存在するところ!
さて、次は微調整です。先程製作した個々のパーツのクオリティーを上げるために、不必要な部分は削り、足りないところには粘土を足し、凸凹のある部分は紙やすりなどで滑らかに整えていきましょう。面倒な作業ではありますが、カニの美味しさが厳寒の海で育まれるように、良いフィギュアを製作するには妥協しないことが重要です。


【STEP7:組み上げてみよう】

パーツの製作が完了しましたら、いよいよ組み合げてみましょう。緊張の一瞬です。

ハーヴェスト 荒組
(本当は特に緊張などしていない)

普通は着脱が可能なように組み上げるそうですが、今回は接着する形を取っています。

ハーヴェスト 尻尾つけた
(尻尾も取り付ける)

この写真の手は僕の手です。この手でカニの腕を折ったり、身をほぐしたり、その身を口に持っていったりするという訳です。どうです? 具体的な映像を想像して、皆さんも少しずつ僕にカニを食べさせたくなってきたのではないでしょうか? えっ? なっていない? お前の両目に製作中のフィギュアことごとく刺され!


【STEP7.5:ちょっと一息~フィギュア小話~】

ところで、昔話に「垢太郎」という話がありますが、あれは原初のフィギュア製作だといえるのではないでしょうか。しかし自分の垢をこねて子供を作るとは……お爺さんとお婆さんは一体何を考えていたのでしょうか。二人して正気を失っていたのでしょうか。少し怖いですね。


【STEP8:微調整を行おう! その二】

組み上げたら再び微調整です。
組み上げることによってバラバラの時には気付かなかった、気になる点が幾つか出てくる筈ですからそれらを修正していきます。先程同様、削ったり、盛ったり、ヤスリをかけたり、僕にカニを送ったり、あるいはお金を送金したり、思い切って僕に家の権利書など諸々を譲渡したり、いっそのこと可愛い女性を僕に紹介したりして、全体の細かいディティールを整えます。ここまでくればゴールは目前です! 頑張りましょう!

ハーヴェスト研磨
(微調整を繰り返した結果、指をナイフで三度も切る。痛みに極端に弱い僕は、そのたびに死んだ魚のような目で世界を呪った)


【STEP9:色を塗ろう】

原型が完成したら、次は色塗りの作業です。ちなみに、このSTEP9の間に「型抜き」という工程が普通は発生するそうですが、人はすべからく狂っており、「普通」などという概念は幻想なので今回は割愛してあります。どうしても型抜きをしたい人は各自でやりましょう。

先ずは先程の原型にサーフェイサーを塗っていきます。サーフェイサーとは模型屋とかに売ってて、何か良く解りませんが塗装の下地処理とかに使われるものだそうです。ちなみに、サーファーとは全体的に日焼けしていて、僕とは相容れない人種のことを指します。ファーザーは父親です。
(サーフェイサー処理をすると、全体が均一な色になり、細かな傷が消えて、塗料の食い付きが良くなるそうです。指を切ってテンションが著しく低かったために写真はありません)

サーフェイサー処理を施しましたら、いよいよ色を塗ります。色を塗るためには何よりも集中力が必要です。対象を凝視しながら、塗りたい色を心の中に思い浮かべましょう。



〈そう……それは黒……人殺しの心に宿る、漆黒の意思のような……黒!〉



ハーヴェスト黒
(人は極度の集中によって、目の前のものに色を宿すことが出来る)

見事に着色出来ました。しかし、このままではまるでゴキブリのようです。せめてカニだったら良かったのに。
更に集中し、細かく色を塗っていきましょう。ただし、集中し過ぎて脳がぶっ壊れないよう、一時間に一回は休憩を挟みましょう。休憩の際には、クールダウンを兼ねて僕とカニの相関図などを描くと良いでしょう。

相関図
〈相関図の一例〉


休憩が終わったら、色塗りの続きです。


〈そして……ゴールド……全てを得るために必要な金……漆黒の意思を糊塗するように……その体に金色を纏え……目の色は……レッド……全てを燃やし尽くす炎のような……美味しい美味しいカニのような……赤色をその瞳に宿せ!〉




ハーヴェスト 完成目前
(出来ましたー!)


【STEP10:仕上げ】

最後に、筆などで細かい部分の色の微調整を行い完成です。
ハーヴェスト完成
(下に黒色を塗ると、重ねた金色の発色が悪くなるので注意しよう!)


完成したら自由に遊びましょう。長い苦労が報われる瞬間です。
ハーヴェストおまけ
(報われない場合もありますが、それが人生というものです)

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いかがでしたか? 至らない点も多かったと思いますが、僕なりにフィギュア作成の方法を解りやすくまとめてみたつもりです。
このようにフィギュアというものは、その気になれば誰でも簡単に作ることが出来るのです。

確かに自作のフィギュアは、市販品に比べてクオリティーは多少落ちますが、しかし購入したものでは決して得ることの出来ない「愛着」というものが生まれます。勿論、その愛着もカニとお金への執着心には負けてしまいますが、それは仕方ないというものです。

クリスマスも近いことですし、皆さんも自分なりのフィギュアを作成して、誰かにプレゼントしてみてはいかがでしょうか? そして僕にお金とカニ(略しておカニ)をプレゼントしてみてはいかがでしょうか? きっと喜ばれると思いますよ!
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